2021.6.28(月)
ビル群と夕陽(東京都千代田区九段下)
今日の目標
「今日一日、どんな問題が起きても家族で支え合います!」
【たかせクリニック高瀬義昌さん】
家庭には家族の体調を整える、いわば「家庭治癒力」ともいうべき力が備わっています。家庭医学とは、それを働かせるためのスイッチを押すようなものです。
喘息が原因で不登校になった子が、薬でよくなっても、しばらくするとまた悪化してしまう。家庭の様子をよく聞いて話をし、夫婦の会話が増え、自然に関心が子どもにむいたことで、きちんと健康管理が行われるようになり、その子の具合もよくなったのです。
カウンセリングで辛い気持ちを受け止め、家族間で、もつれてしまった糸玉のような葛藤を解きほぐしていくと、認知症患者本人の症状が一年で劇的に改善した例もあります。
親子、家族間でも適度な距離を取ることです。あまり密接になると葛藤が生じ、お互い疲弊することになります。どのような介護を受け、どのような最期を迎えたいのか、といったプランを、本人も交えて話し合い、どんどん社会の仕組みに頼ってほしい。
『2021.7月号倫風』P 108
◎こたつむりママの所感◎
89歳の義父のリクエストで、私の助手席に乗ってもらい、昨日はドライブをしました。畑を見てきたり、近所の人に車の中から声をかけたり、数十分ですが気が晴れたそうで、義父は食欲も出てきました。
18年前他界した夫の祖母の在宅医療の日々がよみがえります。近所の人が私に、訪問看護、ホームヘルパーさんに頼る事を勧めてくださいました。周囲の方々のお世話になりながら、家族としては見逃したことも多くありました。
その事を思い出し、今後、義父も夫も私も、ストレスを溜めずに、「自分らしく生きる」ことができますように、気になる変化があったら専門の人に相談しながら、明るく元気に笑顔で生活していきます😊
Today's goal
All day today, no matter what problems arise, my family will support each other!
Mr. Yoshimasa Takase, Takase Clinic
Families have the power to regulate their own physical condition, which can be called "family healing power. Family medicine is like pressing a switch to make it work.
A child who has been absent from school due to asthma may get better with medication, but after a while, it gets worse again. By listening to and talking to the family, increasing conversation between the couple, and naturally focusing on the child, proper health care was taken, and the child's condition improved.
There is also a case where the symptoms of a dementia patient improved dramatically in one year after counseling to accept her painful feelings and to unravel the tangled threads of conflict between family members.
Even between parents and children or family members, it is important to keep a moderate distance. If you get too close, conflicts will arise and both parties will become exhausted. I would like people to discuss with themselves what kind of care they would like to receive and how they would like to spend their final days, and to rely more and more on the social system.
(July 2021 issue of Rimpu, p. 108)
もうすぐ義父は、米寿を迎えます。昨日も主人は兄や妹とお祝いの話をしていたようです。コロナ禍で皆で集まることはできませんが、それでも精一杯のお祝いをしたいと主人とも話しています。そんな主人は、先日ネットで黄色のちゃんちゃんこを購入し、義父に持っていきました。義父は、『わしはこんなもん着ん。』と言っていた義父でしたが、皆の勧めで手を通してみたようです。よく動く義父は、70歳まで働き、以前はひとりで山に出かけたりもしていました。今は車に乗らなくなったので、歩ける範囲で出かけています。どちらの両親にも、いつまでも元気でいてもらいたいと願いながら、私は感謝を形に現していけますよう、少しでも両親のところに足を運び、寄り添たいと思います。
昨年末から実家の父は週に2日デイケアに行くようになりました。
毎日の生活は何の支障もなく暮らしているのですが、社交的な母にくらべて朝のウォーキングや買い物以外はずっと家でテレビを見たりお昼寝したりして過ごすことが多い父に、人と交わることで少しでもよい刺激を与え認知症予防にと思い決めたそうです。
父も楽しそうに通っているそうで何よりです。
朝、お迎えがきて施設に行き運動やゲーム、いろいろなことを経験させてもらいお昼ごはんも食べてお風呂に入ってお昼寝もして夕方帰ってくるそうです。施設の人から「今日はこんなことしました。こんなことができました。こんなものを食べました」とちゃんと報告書ももらい、本当にいたれりつくせりであるなぁと感心しております。
先日も実家に行きますと母が「これ見て!お父さんが書いたんやよ」と言って見せてくれたのは色鮮やかに塗られた塗り絵でした。
はみ出すことなくきちんと書かれており、何より感動したのはその色遣いでした。
人の絵でしたが髪の色が紫だったのです。
服もいろんな色でカラフルにていねいに書かれており、おとなしい父にこんな意外な面があったのだと母も私もびっくりでした。
父は無口で静かな人ですが、人と交わるのは嫌いなではなくいつもニコニコしながら雰囲気を楽しんでいる感じです。
普段おとなしいのにお酒に酔うと陽気になり笑い上戸となる父も好きでした。
その塗り絵を見ながら改めて父の明るさ純粋さを確認できた気がしました。
四六時中、夫婦ふたりで過ごしていると、元看護師だった母は父の健康管理を自分の使命のように感じているので食事や運動にも気を配り、別に気にしなくてもいいところまで気になり口うるさくもなりがちですが、週2日のデイケアで少し距離を置くことでお互いリフレッシュできているのではと思います。
そして私は、父のために一所懸命な母の心の支えになりたいと思います。