2023.5.16(火)
夕日と海(福井市浜住町)
今日の目標
「今日一日、「三つの恩」を片時も忘れません!」
宮沢賢治の童話、グスコーブドリの一生には、「恩」がどれほど大切なものであるかが強く示されています。
自分たちの命を捨ててまで幼いブドリとネリを救ってくれたお父さんとお母さん(親の恩)、ブドリの天分を見ぬいて学問の道に導いてくれたクーボー大博士(師の恩)、仕事の場をあたえてくれて十分に活躍させてくれたイーハトーブ(社会の恩)、この「三つの恩」を片時も忘れることがなかったから、ブドリの生涯はこれほどまでにりっぱなものになったのです。
ところで、この物語でとくに注目してほしいのは、親も師も社会も、ブドリにほどこした「恩」を返してほしいなどと、これっぽっちも言っていないことです。
反対に、ブドリの心には、親や師や社会が自分にあたえてくれた「恩」が心の奥底までしみこんで、気がついてみるといつのまにか、ブドリはみんなのために一生懸命に働いて、人からも尊敬される仕合わせな人間になっていたのです。
《ジュニア版朝の誓・65ページ~》
◉こたつむりママの所感◉
『銀河鉄道の父』という宮沢賢治の家族を描いた映画が公開されたそうですね、是非鑑賞してみたいです。また、毎朝NHK朝ドラを見ているのですが、明治時代の日本の、とある長屋の、富を持たない人々と、富を持っている、のちの植物学博士が、平等に人情豊かに暮らしているお話で、とても楽しみな番組です。あの時代から徐々に日本は外国を真似して富を築き、やがて自分のことだけを考える人たちが増えてきたのかなあと感じるものです。人ごとではないですね、私こそ相手を思える人間に成長したいです。☺️🍀