2021・11・29(月)
色づく城山(福井市安田町)
今日の目標
「今日一日、できると思ったことは喜んでする!」
民俗学者の宮本常一さん【忘れられた日本人】より
Aさんというお百姓さんが、毎日、夜遅くまで田んぼで仕事をしていました。その田んぼはBさんの家のすぐ前にあり、Bさんの家の明かりがついているおかげで、作業を進めることができました。
Bさんは、田んぼで仕事をしているAさんのために、わざわざ夜遅くまで表の部屋を明るくしてくれていたのです。同じ村で暮らしている仲間に「恩」を感じていたのです。
ですから、自分のやっていることを誰かに知ってもらいたいとは考えもしませんでした。自分にできる手助けをすることこそ、私たちの先祖が昔々から絶やすことなく伝えてきた、「社会の恩」に報いるための「無償のはたらき」だったのです。
『ジュニア版 朝の誓』P 79
◎こたつむりママの所感◎
義父の介護に関して、私は「はい、お父さん自分でしましょうね」と、自立を促す方面で、夫は緩やかな愛情を示す方面です。でも夫は義父からの愚痴が多く出てきますと、「これだけしてあげているのに」と言葉に出てしまい、そんな自分が嫌なんだと気持ちがスッキリできない様子。少し会話をしていると、「おまえがいてくれて本当によかった」と、私に言ってくれます。
私たち夫婦の心がワンチームとなれるのは義父のおかげ様なんです😊
昨日は、主人が我が家の車3台と妹の車のタイヤを冬用にと替えてくれました。私はその横でタイヤを洗いました。お天気も良かったので全部やってしまおうと、義父のところに行き、そこに泊まっていました長女の車と妹の車のタイヤも交換してくれ、私もついて行き全てのタイヤを洗うことが出来ました。最初は私が全部洗うのかなと少々不満に思っていましたが、妹が申し訳なさそうに『後で洗うから置いておいて!』と言って出かけるのを見て申し訳なくなり、その後は喜んでさせて貰うことが出来ました。全部終わった時には、スッキリした気持ちとなり、手伝ってくれました義父ともゆっくり話すことができ、お陰様でした。主人はその後も入院している義母のことなど、何の不足も言わず、精一杯の心を遣ってくれます。そんな主人に改めて感謝すると共に、私も家族や周りの方々にそんな心遣いができますよう、喜んではたらかせて頂きます。
「無償のはたらき」というと改めて「深いな〜」と感じます。
「させて頂こう!」と思って行っていることも、それを一旦口に出してしまうと妙にまわりを意識したり比較したり、出来なくなってきた時に後ろめたさを感じてしまったりといろんな葛藤が生じてきます。
かといって口に出さずに行ってると、よほどの信念がないと貫き通すことはできないなとも思います。
人知れずのはたらき「陰徳」を積むことはまだまだ私にはできませんが、意識することなく何気なく行っていることが実は人の心を明るくさせ、人の役に立ち、人から自然と信頼される事に繋がっていくような人格を目指し、そのためにも一日一日の積み重ねの中で善き習慣を身に付けていけたら思っております☺